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孝明天皇 大政奉還  日本の「国体」とは何か

 

大政奉還 

日本の「国体」とは何か

    「国体」の語が死語になったのには理由があります。戦後、日本を占領統治した連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が教科書検閲基準の一つとして、「国体」の語の使用を禁止したからです。以来、教科書に限らず「国体」の語が使われなくなりました。GHQが使用を禁止した言葉であることからも、「国体」の語は、日本人にとって重要な語であることが分かるでしょう。

戦後長い間、日本人は日本人としての誇りを失ってきました。世界の常識によると、祖国の歴史教科書は、わくわくして楽しみながら勉強できるように作られているものです。

ところが、日本で普及している中学の歴史教科書には、読んでわくわくするような記述は1つもありません。なぜなら、日本人が読んで誇りに思うような箇所はすべて削除されているからです。占領が解除されたあとに改めるべきでしたが、GHQの教育改革は、その後日教組日本教職員組合)によって受け継がれましたので、戦後も長らく継続されてきました。

たとえば、日本は現存する国のなかで世界最古の国ですが、このことが教科書に書かれることはありません。日本人が誇りに思ってしまうことは教科書に書けないのです。本来ならどこの国でも懇切丁寧に教えている建国についても、日本では教えてきませんでした。

その結果、戦後教育を受けた世代は、すっかり日本人としての誇りを失ってしまいました。国際世論調査から分かることですが、世界で最も愛国心の低い国は日本なのです。日本人であることの誇りを持たなければ、日本を愛する「愛国心」など生じるわけがないのです。

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