不思議なソウルメイトの話
ソウルメイトとは、現世での家族とは別に、
お互いの魂の成長のために、
性別や年齢、国籍を越えて、
時には、友達、親友として、恋人として、
夫婦や兄弟姉妹などと、その関係性を変えながら、
生まれ変わり、学び合っていくソウル・ファミリーの一員だといえるでしょう。
人に出会いがあり、別れがあるのは、
お互いに乗り越えなければならない同質の学びがあるときに出会い、
お互いにその学びの段階を終えたときに別れが来るのかもしれません。
私が以前、何人かのグループで仕事をしていたときの話です。
何事も問題なく進んでいたと思われていた矢先に、
あることがキッカケとなり、私ともうひとり以外の他のメンバーが、
一斉に辞める、辞退したいと言ってきたのです。
口頭で言われるのではなく、メールによる申し出でした。
あまりの一致したタイミングに、
私は仲間はずれにされてしまったのかと酷く落ち込みました。
私の他にもうひとり残ったメンバーに、
何か事情を訊いていないかどうか確認しましたが、
そのメンバーは何も訊いていないと言い、
それよりも、むしろ、新たにメンバーを探して、
活動を再び続行していけばいいと、私に告げました。
仕事の性質上、辞退したいというメンバーを
それ以上、深追いすることは出来なかったのです。
そんな中、一人の女性に出会いました。
背が高く、モデルをやっていてもおかしくないような
気品のある綺麗な人でした。
私はその女性と会って話しをしましたが、
メンバーとして迎え入れるべきかどうかの判断は、
どちらかというと消極的でした。
私と共に残ったもうひとりのメンバーも、
その女性はメンバーとして迎え入れるべきではないという、
反対意見でした。
ところがその女性は、私に毎日のように、
メンバーとして参加させてもらえないかと催促して来るのです。
その女性は、3ヶ月後に結婚を控えているということもあり、
仕事との両立は大丈夫なのだろうかということから、
なかなか興味が持てない私には、
その女性の対応が不思議でならなくなってきたのです。
その女性は私に対して、何か温かいものを感じるといいます。
私と共にもうひとり残ったメンバーにそのことを報告すると、
その女性とまた会ったり、メンバーに参加させるというのなら、
残念だけれど、私もこの仕事から辞退するとまで言います。
しかし、その女性が毎日のように催促してくるその理由は何なのか、
どうしても、もう一度会って話しを訊いてみたくなり、会うことに決めました。
その時点で、もうひとり残っていたメンバーは辞退してしまいました。
そのことで、一旦立ち直った私は、ひとりぼっちになってしまったと思い、
さらに落ち込み、途方に暮れてしまいました。
その女性とは、まだ面識が2回しかないというのに、
この人になら何でも話せそうだと思い、臆することもなく、
これまでの一連の流れをすべて打ち明けました。
それに対して、その女性は、私の言葉ひとつひとつに、
寸分の狂いもないように、的確に回答を与えてくれるのです。
それは、私の心の中の曇りをすべて断ち切ってしまうほどに、
実に見事なアドヴァイスでした。
最後に私は、なぜ毎日のようにしつこく参加させてほしいと
催促してきたのだろうか、と質問しました。
それは、あなたが他人のような気がしないというか、
自分そのもののような気がしてならないからです。
という。
その言葉で、すべてを理解させられました。
それ以上、問いただすことも、詮索する必要も、
私には何もありませんでした。
この女性はソウルメイトなのだということを、
直観的に理解したからなのです。
理屈ではない、言葉はいらない、
というのは、まさにこの状況のためにある表現だと思いました。
その女性は、あなたに会えて嬉しかったけど、
これでお別れしなければならないといいます。
私は、それはとても残念なことでしたが、
むしろ、感謝の気持ちで一杯で、
ありがとう、という気持ちしか心に浮かびませんでした。
そのとき、私の心の中は、青空のように一点の曇りもなく、
澄み切っていたからです。
それ以後、その女性と連絡を取ることは一切出来なくなり、
何処に住んでいるのかもわからず、音信不通になりました。
その女性は、闇に落ちそうになっている私を、
励ますためだけに現れてきたのでしょうか。
私には、そうだとしか思えないような出来事でした。
今思うと、その女性こそ、
天使が実体を伴ってきて現れてきたのかもしれない、
とまで思えてならないのです。
ガイド、道先案内人は、迷い、間違った道の方向さえ、
正してくれるからです。
人はひとりでは生きていけないから、
ソウルメイトは、時を超えて、
あなたの元へ現れるのです。
posted by Kagari ∞ Kazuki at 06:11
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