2000年という長い時間を掛けて、
幻の中で眠らされていた。
その幻が、さも現実であるかのように想わされてきた。
わたしは、幻の中で眠るあなたを揺り起こす。
しばらくは寝ぼけていて、動作もおぼつかないでしょうが、
じきに目が慣れてきます。
本当の現実が何処にあるのかを。
あなたのこれからの仕事は、
その幻の中で、幻だと想い込んできたことを
現実化すること。
いずれ、いつわりの幻は崩れ去り、
本当の現実が浮かび出してきます。
あなたがいま、その肉眼で目にしているものは現実にあらず。
あなたが真剣に見ようとしなかった見えない世界は幻にあらず。
想像は幻にあらず、
想像を創造に変えるのが、あなたの仕事です。
それにしても、あなたは長く眠り過ぎた。
その幻は、かくもあなたを居心地よくさせたのか。
あなたの本当の現実は、
そのようにちっぽけなものではないのです。
安静な気持ちの中で、目を観開いてみてほしい。
あなたがその幻の中で、見たことのなかった色合い、
ひとつひとつの物質の奥の深さ、
連なり重なり合う世界の雄大さ、
それが、あなたの本当の現実であり、
あなたが、これから長い間、
暮らしていく世界です。
トト より